風の中に

ひとりで夜景を見ていた

何度も 何度も 重ね
守りたかった愛が
夜景の下で 埋もれ 轢かれる

一瞬だけ 大きな風がふいて
あの日々を 遠く 消えさせた



 かざぐるま

からから かざぐるまが回る
風の重さを引き受けて

追いかけて
その度に 遠くへ

からからから かざぐるまが回る
もう 何も 見えない



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(C) 1999-2001 脇素子 (WAKI Motoko)