「空へ」


ありがとうも ごめんなさいも 言いません
ただ わたしがここにいる
それだけです

からっぽになったわたしの心は
視線の向かう先だった
空の深い場所へと
最初から
じっとみつめていた場所へと
いつか
つながってゆく

言葉の花束は わたし自身へ
わたしならば 空へ
わたしの名前なら あなたに

それぞれもらってもらいたい



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(C) 2001 脇素子 (WAKI Motoko)